眼瞼痙攣

● 眼瞼痙攣とは

まぶたの痙攣のことで、自分の意志とは関係なく筋肉に収縮が起こる病気です。
初期症状がドライアイと似ているために正しい診断がつかないことも多く、そういったケースまで含めると、現在、日本でこの症状に悩んでいる人は数十万人以上に上るといわれています。初期症状としては「まぶしい感じ」や「眼が乾いてショボショボする」「まぶたの周りの筋肉がピクピクする」などがあります。

通常は両眼に症状が現れますが、左右で程度に差があることも少なくありません。
やがて症状が進んでくると、まぶたがしょっちゅう下がってくる感じがしたり、さらには全く眼を開けていられなくなり視覚障害を生じます。

症状の進行はそれほど早くはありませんが、放っておいても自然に治ることは少ないです。
進行の度合いによっては、階段を踏みはずす、電柱にぶつかるなどでケガをしてしまうこともあります。
そうなると仕事や買い物に行くのも困難になり、日常生活に大きな支障をきたします。

発症の原因については、「大脳の一部が機能障害を起こしている」という説や、「眼瞼炎、結膜炎などのまぶたや角膜の病気が刺激を与えたことによって発症した」「抗うつ薬など別の病気の為に飲んだ薬が引き金となった」というケースが報告されています。
しかし、まだ完全には解明されていません。その為、治療は症状を抑える対症療法が中心となっています。

● 眼瞼痙攣の治療

症状が軽い場合には抗パーキンソン薬、抗コリン薬、向精神薬などを服用します。

現在、眼瞼痙攣で主流となっている治療法は、「ボツリヌス療法」です。
痙攣しているまぶたの筋肉にA型ボツリヌス毒素製剤を注射します。
注射により神経細胞内に取り込まれたA型ボツリヌス毒素製剤は、筋肉の収縮に関与する神経伝達物質アセチルコリンの放出を抑制します。
その結果、症状を軽くすることができます。

個人差はありますが、1回の注射による効果の持続は約3~4ヵ月です。
その為、効果がなくなるたびに再投与する必要があります。
まれに、まぶたが閉じにくくなるなどの副作用もありますが、そのほとんどが1ヵ月ほどで消失します。

「ボツリヌス毒素」といっても、口から入って腸へ大量に吸収されなければ中毒症状は起こりません。
眼瞼痙攣の治療として1回に使用されるのは比較的少量なので体への負担も少なく、治療時間も短いため、日常生活に組み込みやすい治療法であるといえます。眼瞼痙攣の治療であれば保険が適用されるという利点もあります。

眼瞼痙攣でのボツリヌス療法は所定の研修を受けた認定医でなければ施術することができません。
当院の医師はすべて認定医ですのでご安心ください。

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